ワリード兄弟イラク通信 Topページ  手記  メモ | ワリードとは | メール

2011年2月25日金曜日

手記48:電気ショック銃 taser and pepper

広場で2時間立たされました。ひとりの老人が疲れ果てて不満を口走りました。その時テイザーの意味を知ることになりました。テイザーはスタンガンの一種で引き金を引くとワイヤ付きの針が飛び出して電撃を浴びせます。それをくらわされた老人は悶絶して床でのたうちまわりました。老人の孫が助け起こそうとしました。ペッパーの意味がわかりました。兵士はまだ子どものような若者の目に向けてスプレーを発射したのです。その場の全員は彼らを助けることができず凍りつきました。
後になり話をできる兵士から教えられました。ペッパーとは唐辛子成分の催涙スプレーのことでした。
テイザー&ペッパーで基地から手荒く歓迎されました。可哀想な老人と孫は見せしめだったのでしょう。
すっかり従順になったわたしたちは順番に網膜と指紋を撮影登録されました。続いて最初の取り調べが始まりました。今までにない変わった質問がありました。
「自殺したいと思うか?」
あわれな男たちがイエスと答えました。そう答えれば同情され丁寧に扱われ、釈放も早まるだろうと考えたのです。
現実にはそう答えた連中は自殺防止のために裸にされ独房に放り込まれたのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿