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2010年9月10日金曜日

手記18:国外脱出への希望

移民ないしは難民として国外脱出するアイディアは日に日に強くなりました。
9月にアンマンに出ました。そこでの職探しと国外脱出の交渉でした。
しかし当時200万人ともいわれる大量のイラク人が国から逃れ隣国ヨルダンやシリアに押し寄せていました。それまで自由に行き来できたヨルダン入国も制限されるようになり、ましてイラク人が仕事をえることなどは不可能でした。やはり移民としてヨーロッパに行くことに気持ちが傾いていきました。
ヨーロッパのいくつかの国は難民を受け入れていました。まずわたしがヨーロッパに渡りそこで一年を過ごすと家族を呼び寄せることができる仕組みのようです。
大きな挑戦でした。これまでそのように長く家族と離れたことはありません。しかし徒にイラクにいたのでは家族をひとりまたひとりと失うことになります。

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