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2010年9月12日日曜日

手記24:米軍基地で見たこと。米兵の実態

基地で勤務してあらため実感しました。

米軍はイラクに民主化をもたらすために来たわけではありません。

たいていの兵隊は最低なFで始まる英単語な連中でした。

朝、基地に戻ってきた兵隊がショップにやってきます。イラクの金をドルに両替するためです。兵隊の給料はドルなので連中がイラキディナールを持っている理由がありません。彼らは夜の間にイラクの貧しいひとを襲い奪ってきたのです。イラクでは彼らを取り締まる法はありませんでした。米兵は法の外にいていつでも好きなようにイラク人を殺すことができたのです。

なぜイラク人から、しかも貧しいイラク人から略奪してきたかわかるのか?イラク人なら誰でもわかります。そのイラクの札束は緑色の小さな布で包まれていました。緑はある宗派のひとびとが信じているつつましい縁起の色だったのです。金持ちのイラク人ならそんなことはしません。

兵隊らは焦っていて、証拠となるような札束を手放すためにどんな低い交換レートでも文句を言いませんでした。そんな時の彼らはだいたい泥だらけのブーツに汚れた軍服姿でした。これが作戦行動なら現金を持ってこられるわけがありません。


買い物の支払いに彼らは金の塊を持ってくることがありました。やはり略奪したものでしょう。わたしは受け取りを拒むのですがマネージャーは有利なレートで受け取ってしまうのでした。

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