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2010年9月7日火曜日

手記13:日本訪問

2006年4月上旬、私のサマワでの業務が終了しました。そのころ自衛隊は何度も攻撃を受け陣地に閉じこもり活動は中断していました。次の仕事と将来を考えて日本に行くことにしました。

5月22日から7月4日まで日本に滞在しました。
日本は夢の国でした。なんとか新しい仕事と生活を日本で見つけたいと思いましたが移民・難民としては歓迎されるわけではないとわかりました。難民を多く受け入れているヨーロッパ諸国とは違っていました。
6月の下旬、自衛隊がイラクから撤退の時期が近づき、日本テレビから再度サマワに行くよう要望がありました。目先の仕事が鼻先にぶらさがりました。むろん断れるはずがありません。
夢の国でのわたしの「夢」は途中であきらめることになりました。日本は新しい人生を見いだすには難しい国でした。
イラクに戻ればまたも宗派戦争に向き合うことになります。
日本には45日滞在し結局大きな失望とともに帰国しました。


*彼の手記にもありますが脅迫を受けており「家族、友人、自分を知るイラク人、またはそれにつながる可能性のあるアラブ人に日本とつながっていることを知られたら殺される」という状況で、来日後東京でのアラブ人社会には近づかないようにしていました。
個人的にいろいろ思うところがあって和訳が遅れました。(かつお)

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