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2011年6月30日木曜日

難民としてヨーロッパに逃れたイラク人

ワリードの友人が難民登録されました。認定された理由のひとつは外国メディアに協力したことにより武装勢力から脅迫され身に危険が及んでいるということです。ワリードのほうがよほど実害を受けていると思います。しかしイラクを出ることもEU諸国のビザを取ることもワリードにはできません。
外国メディアとは日本のテレビ局です。

2011年6月28日火曜日

津波ごっこと戦争ごっこ

video東北の被災地では子どもたちが津波ごっこをしているそうです。遊びをとおして衝撃を乗り越えるのだと紙面で読みました。イラクでは戦争ごっこをしています。赤いワンピースの女の子はワリードの長女です。兄弟と近所の子どもたちと遊んでいます。次兄に刺され死体役になり長兄からは銃で撃たれます。
*2時間のDVDからカットしました。この遊びには意味があるのだとわかり公開することにしました。


2011年6月20日月曜日

刑務所で舌を噛んだワリードの弟

もう数ヶ月前のことですがワリードと一週間ほど連絡が取れなくなったことがありました。ようやく連絡がとれたワリードはたいへん沈んでいました。
弟アリが収監されているアルビルの刑務所に呼び出され留守にしたとのことでした。18才で逮捕され3年めを迎えたアリが所内で舌を噛み病院に運ばれたのでした。アリはワリードの手記にあるとおり家族を守るため兄らの身代わりになり、ひとり10年の刑を受けています。まだ若い彼には刑務所は厳しすぎるはずです。舌を噛んだのはてんかんによるものだろうとワリードは書いてきました。てんかんについて何も知らなかったので調べてみたのですが、昔はてんかんで舌を噛むと言われていたようですが現在ではてんかんでは舌を噛むことはないとの記述がありました。幸いアリの容態は回復したそうです。

イラクの村、放射能汚染の影 8年経てがん相次ぐ

今朝の朝日新聞記事です。
http://www.asahi.com/special/npr/TKY201106190405.html
イエローケーキの入ったドラム缶が持ち出されたツワイサ原子力研究所はワリードの住む村から数キロしか離れていません。この高い塀に囲われた広大な施設は戦後米軍の基地になり、3年前逮捕されたワリードが最初に拘置されたところです。
1981年にイスラエル空軍が16発の爆弾を落とし、1991年の湾岸戦争では米軍がさらに破壊しました。出力の小さな実験炉とはいえ、人口4−5百万人のバグダッドから距離30キロ弱にある原子炉に爆弾を落とすのですからすごいことをするものです。
イラク政府は国民にも厳重に秘密にしており住民たちは放射線被害を知りようも防ぎようもなかったようです。湾岸戦争の数年後、近くを通った際に軍による厳重なチェックポイントがありました。その理由がわかったのはイラク戦争後のことでした。

参考まで2003年6月に現地取材したフォトジャーナリストの森住氏の記事です。
http://www.morizumi-pj.com/iraq/iraq4/03/iraq4_03.html
35マイクロシーベルトを検出したと書いてあります。
このとき乗っていた車に向けて集まってきた少年たちが石を投げ車のガラスが割れた(ひびが入った)ことを思い出しました。運転手は文句を言うと思いきやそのまま車を走らせました。

2011年6月14日火曜日

ワリード、震災ボランティアで来日?

ワリードが今回の東北の被災者の役に立ちたいと言ってきました。
生活に余裕がないので資金的には厳しいはずです。生後半年の子どももいれて6人の子持ち、さらに大家族の面倒も見ています。
いろいろ聞いてみると4月にバグダッドで会った日本のNGOのスタッフから、イラクは日本から世話になったから今回はボランティアとして来るべきだ!と言われたのだそうです。
イラクは日本ほど豊かで安全な国でもないので基本的な条件が違いすぎます。ワリードが今回用意できる資金は不十分なうえ日本人ならたいした金額ではありませんが彼には大金です。
(ワリードが5月にシリアに行ったのは日本のビザを取るためでした。イラクには日本大使館がありますがビザ発給業務は行っていません)

2011年6月13日月曜日

ヨルダンで空港トランジットさえできないイラク人

かつてイラク人は隣国ヨルダンにはビザなしで自由に行き来していました。しかしイラク戦争後の治安悪化でヨルダンに逃れるイラク人が増え、ヨルダンは入国の制限をするようになりました。実質イラク人はヨルダン入国ビザを取ることはできなくなりました。
海外旅行で目的地に行く前に経由地で飛行機を乗り換えることがありますが空港から出ないトランジットなら(入国しなければ)例えその国の入国ビザを持っていなくても問題ありません。日本からだとアエロフロートでモスクワ乗り継ぎヨーロッパ行きなどがそうです。
イラク人の場合バグダッド発着の国際線がまだ少ないので近くの国際空港アンマン乗り継ぎが合理的になります。例えば九州から国際線で近くのソウルで乗り換えるようなものです。
ところがワリードによるとアンマン乗り継ぎでもヨルダンはビザを要求するというのです。入国を伴わない空港保安エリア内ではビザは不要だと常識的に思います。ワリードの勘違いではないか?と。
イラク人が日本への入国ビザを取ったとします。日本への直行便はないのでヨルダン経由にするとヨルダンのビザも必要となるのです。ヨルダンのビザが取れないので飛行機に乗ることが出来ないということになります。

このように好ましからざる国を封じ込める政策の国は他にもあることがわかりました。
一例ですがドイツです。イラク人はドイツ経由になるルフトハンザに乗れません。
 以下ドイツ政府HPより
http://www.tokyo.diplo.de/Vertretung/tokyo/ja/01__RK/VISA/TRANSIT/TOP.html
旅行者の大多数は、飛行機でドイツを経由する際ビザを必要としません。しかしながら、その国籍によっては、空港トランジット・ビザが必要となります。
空港トランジット・ビザは、国際線トランジット・エリア内での短時間の滞在だけを認めるものであり、同エリアを出ることも宿泊することもできませんのでご注意下さい。
手荷物の受け取りや再チェックインが必要かどうかは、搭乗の航空会社に確認してください。そのような場合には、ドイツへの入国が必要になり、観光ビザを所持していなければなりません。
トランジット・ビザ申請が必要な国のリスト
アフガニスタン、バングラディッシュ、コンゴ共和国、エリトリア、エチオピア、ガーナ、インド、イラン、イラクヨルダン*、レバノン、ミャンマー、ナイジェリア、パキスタン、ソマリア、スリランカ、スーダン、シリア、トルコ**
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実質的な制裁処置に見えるのですが上記の国はドイツにどのような害を与えているのでしょう?
ちなみに日本で乗り継ぎする外国人は空港内トランジットであればビザを必要としないようです。

イラクでATMとクレジットカードが使えます

いまのところバンクオブバグダッドだけのようですがVISAやマスターカードを発行するようです。そういった国際化がよいことかどうかの論はあるかもしれません。
恩恵に預かるひとたちはまだ限られていると思います。ワリードはATMも知らないし銀行カードさえ持っていません(ATMがなかったので当然ですが)。

2011年6月11日土曜日

昨日(金曜)バグダッドで大規模なデモ

マリキ政権は100日以内に国内の諸問題(雇用、治安、電力・水供給等)の解決を約束しました果たせませんでした。数日前がその公約の100日目でした。抗議のデモが昨日あり多くの逮捕者負傷者が出たそうです。

生後半年の息子。目元がそっくり。

2011年6月10日金曜日

イラクに郵便が送れます

 遅ればせながら上記の情報を見つけました。昨年ワリードからイラク国内の郵便事情が復旧していないと聞いていたので、日本から郵送ができるようになるには時間がかかると思っていました。

イラクあて航空運送する郵便物(EMS及び航空便)の全面引受の開始

http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2011/0304_01.html