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2011年6月13日月曜日

ヨルダンで空港トランジットさえできないイラク人

かつてイラク人は隣国ヨルダンにはビザなしで自由に行き来していました。しかしイラク戦争後の治安悪化でヨルダンに逃れるイラク人が増え、ヨルダンは入国の制限をするようになりました。実質イラク人はヨルダン入国ビザを取ることはできなくなりました。
海外旅行で目的地に行く前に経由地で飛行機を乗り換えることがありますが空港から出ないトランジットなら(入国しなければ)例えその国の入国ビザを持っていなくても問題ありません。日本からだとアエロフロートでモスクワ乗り継ぎヨーロッパ行きなどがそうです。
イラク人の場合バグダッド発着の国際線がまだ少ないので近くの国際空港アンマン乗り継ぎが合理的になります。例えば九州から国際線で近くのソウルで乗り換えるようなものです。
ところがワリードによるとアンマン乗り継ぎでもヨルダンはビザを要求するというのです。入国を伴わない空港保安エリア内ではビザは不要だと常識的に思います。ワリードの勘違いではないか?と。
イラク人が日本への入国ビザを取ったとします。日本への直行便はないのでヨルダン経由にするとヨルダンのビザも必要となるのです。ヨルダンのビザが取れないので飛行機に乗ることが出来ないということになります。

このように好ましからざる国を封じ込める政策の国は他にもあることがわかりました。
一例ですがドイツです。イラク人はドイツ経由になるルフトハンザに乗れません。
 以下ドイツ政府HPより
http://www.tokyo.diplo.de/Vertretung/tokyo/ja/01__RK/VISA/TRANSIT/TOP.html
旅行者の大多数は、飛行機でドイツを経由する際ビザを必要としません。しかしながら、その国籍によっては、空港トランジット・ビザが必要となります。
空港トランジット・ビザは、国際線トランジット・エリア内での短時間の滞在だけを認めるものであり、同エリアを出ることも宿泊することもできませんのでご注意下さい。
手荷物の受け取りや再チェックインが必要かどうかは、搭乗の航空会社に確認してください。そのような場合には、ドイツへの入国が必要になり、観光ビザを所持していなければなりません。
トランジット・ビザ申請が必要な国のリスト
アフガニスタン、バングラディッシュ、コンゴ共和国、エリトリア、エチオピア、ガーナ、インド、イラン、イラクヨルダン*、レバノン、ミャンマー、ナイジェリア、パキスタン、ソマリア、スリランカ、スーダン、シリア、トルコ**
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実質的な制裁処置に見えるのですが上記の国はドイツにどのような害を与えているのでしょう?
ちなみに日本で乗り継ぎする外国人は空港内トランジットであればビザを必要としないようです。

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