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2011年2月6日日曜日

行方不明者を探すには

ワリードもタラルを知っています。しかしタラルの家族や彼のイラク人の友人を知っているほどの関係ではありません。
「誰か友人を知らないのか?」と聞かれました。
バスラでタラルの従兄弟を紹介されたことがあります。サウス・オイルカンパニーに勤めていました。翌年行方不明になったと聞きました。
バグダッドではおじさんの家に連れて行かれました。ジェントルマンなおじさんは警察官(IFP)でしたが後に殺害されました。
イラクではタラルだけの災難ではありません。
タラルは単に面倒で連絡しないのかもしれません。後で笑い話なり管理人の大恥なら大いにけっこうです。しかし心配になるのは過剰な反応ではないと思います。彼はかくまわれていた友人宅に爆弾を仕掛けられたことさえあります(2006年。ターゲットはタラルではなく友人だったかもしれません)。


事故だとしたらバスラの警察に連絡したらわかるのではないか?とふつうに考えます。
ワリードは無理だろうと言います。警察=シーア・ミリシアという可能性もあります。
イラクでは行方不明者をどのように探すのでしょう?
ワリードが弟を探したように(手記14)、病院、警察署、死体置き場をそれぞれ探すのだそうです。その相互に情報の連携がないのだそうです。数多い病院・警察を訪ね探すのは大変なことです。誰も頼ることはできません。家族以外に誰も気にとめることもないでしょう。探し出せるのは身内だけだということです。あの日本人の母もいまだに尋ね歩いているそうです。

行方不明者を探す人権団体があれば連絡をするのですがワリードも知りません。

バスラの教育病院のアリ・アリ医師にメールをしました。タラルは患者の来日に協力したことがありました。多忙なドクターに連絡するのは心苦しいのですが他にバスラでタラルを知るひとがいません。

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