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2011年1月16日日曜日

手記37:刑務所暮らし

当然ながらすべてが激変しました。広々とした生活は巣箱に押し込められました。幼児のように扱われ何をするにも許可がいります。米兵は気紛れで時に許可され時に拒否されます。
そのうえで米軍はわれわれに民主主義と自由を与えにきたと信じろと言うのです。

基地に着くとシャワー室に連れて行かれました。その前の三日間シャワーもトイレでの水も使えませんでした。わずか2分間のシャワーが許されただけでしたがこれまでの苦しみと疲れを癒す休憩になりました。不潔な生活が再スタートです。。
看守役の兵士は2、30分おきの見回りのたびに部屋のドアを力まかせに蹴飛ばしていきました。寝かさず休ませないためでしょう。それでも以前の基地よりは暖かいぶんだけましでした。夜間は二回トイレに行くことができました。しかしトイレにドアはなく常に見張られていました。時に女性兵士が看守でした。許される時間はわずか30秒。たいへんな屈辱でした。
わたしたちは起訴されたわけでもなくまして判決もなく、身分としては被疑者であって勾留場という名前の施設にいるのでしたが実質監獄であり囚人でした。

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