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2011年1月30日日曜日

覚醒委員会

手記を読んでの感想です。
米軍は当初ワリード逮捕の意図はなかった。たまたま銃声がしてパニックでワリードたちを逮捕してしまった。その後に絡んだ覚醒委員会が企みを起こしてワリードは罪を被ることになったように思います。ワリードが捕まれば彼の農場を手にできるという意図です。
覚醒委員会(評議会)とはどんな組織なのでしょう。
米軍が治安維持のために利用している民間組織で、米軍の支援を受けて(あるいは米軍を支援するために)シーアエリアではマフディ軍と戦いスンニエリアではアルカイダと戦っているとのことです。いずれも米軍にとっての利にかなっています(米軍がコントロールできる範囲であれば)。

覚醒委員会は昨年米軍に武器の所持を禁じられ、一悶着があったと何かの記事で読みましたがワリードによると武装できないのはバグダッドなど市街地内だそうです。
覚醒委員会の名前を出すと電話口のワリードは緊張するようなあるいは不快な感じになりました。
彼の手記の記述やここで書いた内容も断片的一時的局所的な覚醒委員会にたいする見方でしかありません。イラクでは組織も個人も流動的です。同じ組織でも地域により、指導者により、米軍の方針により、その年により変わります。
ワリードの解釈も間違っているかもしれません。それでも当事者として関わっている(翻弄された)ぶん彼の言葉には耳を傾けるべきと思っています。

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