前回原稿の最後にイラクにいる米兵との架け橋となり暴力を止めたいと書きました。現実には米軍基地ないでのショップ店員として危険にさらされる日々でした。毎朝の出勤時に基地の入り口でひとりづつチェックを受けます。そんなときに地元のミリシアなど反米組織に見つかれば命を奪われることになります。一方で基地で働かなければ家族と生きていくことができません。
バグダッドから逃れ郊外の村に移り住むことになったのですが不運にも良い選択ではなかったようです。ひとたび村を出るとミリシアの戦闘に巻き込まれかねないのです。サドル派マフディ軍と地域のスンニ派ミリシアとの戦闘でした。家を出ることはいわばギャンブルのようなものでした。うまくいけば無事に帰られるかもしれません。
米軍は治安の維持も回復もできずイラク政府も同様でした。市民は自分らで身を護るしかありませんでした。とくに夜に村人が襲われることあり村では自警団を組織しわたしも参加しました。時に警察と戦闘になることもありました。ミリシアは時に警察車両を乗りつけてくるので本物か偽物かがわからないのです。
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